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商品詳細

 第2次大戦末期のドイツ空軍といえば、ある種の「悲壮美」とワンセットに語られる事が非常に多く、ファンの中でも本土防空戦に関心を持つ人は少なくないようだが、本書はその「実像」に迫る記録だ。本書は、そのタイトルそのままにドイツ空軍最後の戦いを解説しており、日本でこのテーマを扱う入手が容易な資料としてはほぼ唯一のもの(最後のドイツ空軍:朝日ソノラマ刊もあるが、現在は絶版)といってよい、非常に貴重な存在である。戦記物などでは、慣用句的に「上層部の無理解と誤判断」と使われるが、その「無理解と誤判断」が現場の戦闘部隊にどのような悲劇をもたらすのか、是非とも本書から読み取ってほしい。当時はフォッケウルフやメッサーシュミットの改良型が続々と配備されており、本文においてもそれぞれのパイロットが搭乗していた機体の形式を可能な限り表記しているのだが、強力なマスタングやサンダーボルトはそれらを片っ端から撃ち落としてしまう。本文の大半をしめているのが、メッサーシュミットのGやK、フォッケウルフのDといったレシプロ機が絶望的な情況で連合軍戦闘機に立ち向かい、そして撃墜されてゆく記録だ。最終的に、ドイツはジェット戦闘機のみが連合軍戦闘機に対抗可能な存在であり、またジェット機のみがドイツ空軍の希望となっていく。本書には詳細かつ具体的な戦闘記録やデータが記されており、第2次大戦末期のドイツ空軍が熱狂的にジェット機の開発を押し進めた理由についても、ある種の答えを用意しているといえるだろう。その他、ボーデンプラッテ作戦については決定版といえる資料で、またいわゆる「航空団司令の反乱」事件についても具体的に解説されており、本書に納められた様々な情報は極めて大きな価値を持っている。
(松代守弘)

[商品番号] His-Euro-B-4411WE-001 大日本絵画[ヴェルナー・ジルビッヒ(著) 岡部いさく(訳)/四六判/286頁/〒290]
ドイツ空軍の終焉
  本体価格 2,548円
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